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運動療法は時期をみて行う

動かす?動かさない?

腕を動かすと痛い五十肩ですが、動かさないでいると固まってしまい、痛みが治った後も可動域が元に戻らないことも。
リハビリに即効性はありませんが、根気良く続けることで治癒後の後遺症を最小限に抑えることが出来ます。

 

ただし、五十肩に効果があると言われる運動療法も、時期や状態に合わせて行うことが大切です。
やみくもに行って無理した結果、症状を悪化させてしまうこともあります。

 

痛みの程度や時期に応じて適切な運動をしていく必要があります。
医師と相談しながら、自分にあった運動を行いましょう。

 

実際どのくらい動かせばよいのか、加減がわかりにくいものです。
どういったことに気をつけるべきでしょうか。

 

肩甲骨を柔らかく動かそう

 

痛みの加減がわからないうちは、肩をすくめるように上下に動かしたり、痛みのない範囲でグルグルと肩を回し、肩甲骨を動かすように心がけるだけでもよいのです。
まずは硬くなった筋肉をほぐすことを常にイメージして過ごしましょう。

 

急性期

 

炎症のひどい初期は、なるべく安静にして、まず痛みが引くのを待ちます。

 

痛みが強くなるような動かし方は、炎症を悪化させてしまいますので、焦って動かす必要はありません。
整形外科で痛み止めの飲み薬、貼り薬などを処方してもらい、痛みを和らげましょう。

 

炎症が治まって痛みが引いてきたら、必要以上に肩をこわばらせないようにごく簡単な運動療法を始めます。
腕を動かす動作を、痛みが起こらないギリギリの範囲で無理せずに行うのがポイントです。

 

慢性期

 

痛みは引いてきますが、肩関節が硬くこわばって腕の動かせる範囲が限られてくる時期です。

 

炎症が治まったら、肩周辺を温めながら、少しずつ動かす範囲を広げていきます。
ただし、無理をすると痛みがぶり返すこともあるので、慎重に行いましょう。

 

動かした時に軽い痛みを感じる程度が目安です。
動かすときには決して無理をせず「痛さが気持ちいい」というくらいのところまでで止めるのがコツです。

 

運動した後に痛んだら、どれくらいで痛みが治まるか様子をみてください。
痛みが強くなったり、なかなか治まらない場合は動かし過ぎです。

 

回復期

 

積極的に硬さをほぐしていきます。
動かしていくほどに、みるみる回復していく時期です。

 

痛みなどの自覚症状がなくなってくると、つい運動療法もおろそかになってしまいがちです。

 

肩関節に硬さを残してしまうと、転倒時に肩の骨を折ってしまうなどの危険があります。
自己判断で治療をやめてしまわずに、しっかり治しておきましょう。

 

根気よくリハビリを続けることで、ほぼ元の状態に戻すことができます。

 

五十肩の3つの病期とは

 

 

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