整形外科で処方される薬
五十肩は、早期治療のための有効な治療法が確立されていません。
すぐには治らず長期戦となります。
整形外科で処方される薬は、あくまでも痛みを抑えるためのものです。
五十肩そのものの治療薬といったものはなく、症状を抑えるための痛み止めであり対症療法的なものとなります。
飲み薬
ロキソニンなどの鎮痛薬。夜間痛など、痛みが激しい時に使います。
胃腸に負担がかからないように、胃腸薬と一緒に処方されることが多いようです。
貼り薬(パップ剤、テープ剤などの外用貼付剤)
いわゆる湿布薬です。いろいろなメーカーの製品があります。
近年は飲み薬(経口鎮痛薬)同様の効果が期待できるようになってきました。
貼り薬では、肌の弱い方はかぶれが起きることがあります。
体質に合わない場合は早めに医師に申し出て、別のお薬に変えてもらいましょう。
塗り薬
こちらは「スミルスチック3%」というお薬です。
固形タイプの繰り出し型で、痛むところに直接塗ります。
湿布や塗り薬などは何もしないより少しはマシだというくらい、と言う人もいます。
五十肩の症状が出る部位は肩の奥にある筋肉なので、効き目は人それぞれかもしれません。
痛みがあまりにも強いときは、我慢しすぎずに鎮痛剤を使いましょう。
もし薬が合わないと感じたら、医師に相談しながら、治療を進めていきましょう。
鎮痛剤として、座薬が出される場合もあります。
注射で痛みを取り除く方法もある
痛みが強い場合には肩関節内に注射して痛みを取り除く方法があります。
ステロイド剤と局所麻酔剤の混合液や、高分子ヒアルロン酸ナトリウムを注射します。
ステロイド注射は、疼痛緩和のためのもので、ヒアルロン酸注射は、関節の滑りを良くしてくれます。
ただしこれらは根本的な治療ではなく、痛みの少ない時間を作り、動きやすく過ごしやすくしようとするものです。
一時的にではあるものの、かなり効果がありますので、生活や仕事に差し支えて困るようなときなど利用するとよいでしょう。